復職支援プログラムでは、臨床心理士さんのご指導のもとで、うつ病再発を防止するための様々なプログラムを実施しております。
今回は、認知行動プログラムについてご紹介したいと思います。
✅ 認知行動療法とは
認知行動療法は、「思考(認知)」「感情」「行動」が互いに影響し合っている」という考え方に基づき、
- 自分が持っている「ものの見方・考え方(認知)」に気づき、
- 必ずしも役立っていない・歪んでいるかもしれないその考え方を見直し、
- より現実に即し、柔軟で役立つ考え方・行動に変えていく
ことで、気分や行動を改善し、ストレスやうつ・不安などに対処していく心理療法です。 cbt.ncnp.go.jp+2www.rcpsych.ac.uk+2
具体的には、
- 「出来事 → 自動的に浮かぶ思考(認知) → 感情・身体反応 → 行動」という流れを見つめ、 厚生労働省
- 思考の偏り(例:「私はダメだ」「どうせうまくいかない」など)を修正し、
- 避けがちだった行動や意味のある行動を少しずつ取り戻していく(行動活性化)という技法も使われます。 cbt.ncnp.go.jp+1
🎯 なぜ有効なのか・どういう場面で使われるか
- うつ病、不安障害、パニック、恐怖症、摂食障害、強迫性障害、PTSDなど多くの精神的困難で効果があることが示されています。 www.rcpsych.ac.uk+1
- また、考え方・行動の「クセ」を見直すため、休職中や気分が落ち込みがちな時、自分で「ちょっと変えてみる」ためのアプローチとしても使えます。
- 長期にわたる治療ではなく、比較的構造化された短期・中期プログラムとして実施されることが多いです。 www.rcpsych.ac.uk+1
📝 私にとって参考になるポイント
- 気分が落ち込みがちな時に、自分の思考(例:「またダメだった」「周りに迷惑かけてる」)に気づけるようになること。
- その思考を少しだけ「この考え方しかないのかな?」と疑ってみること。
- また、行動面で「今日は筋トレ30分やる」「ブログ文章を書いてみる」など、小さな意味ある活動を入れて、行動活性化を図ること。
こうしたことに、認知行動療法の理論・技法は役立つかもしれません。
このように、投薬療法だけでなく、認知行動療法も同時に行うことで、少しでもうつ病が再発するような要素を排除できると信じ、これからも頑張っていきます。
以下のURLをぜひご覧ください。より詳しい説明・活用例があります。
- 厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法(患者さんのための資料)」:
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf 厚生労働省 - 国立研究開発法人 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 医療法人(NCNP)「認知行動療法(CBT)とは」:
https://cbt.ncnp.go.jp/contents/about.php cbt.ncnp.go.jp - 岩波書店(解説サイト)「認知行動療法(CBT)とは?基本的な方法、効果やメリット …」:
https://snabi.jp/article/39
ではでは

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